居住空間
パリ国際大学都市日本館の43館のなかでも、日本館はその清潔さ、静かさの点において優れているという評価を得ています。
日本館には広さが11㎡~30㎡の居室が70部屋あり、そのうちのいくつかには、シャワー、トイレが付いています。どの部屋にもベッド、勉強机、本棚、戸棚、光ファイバーのインターネット接続、小冷蔵庫、洗面台が備えられています。
居住者
日本館の入居者総数は2022年5月時点で71名(日本人が36名、外国人が35名)です。
外国人居住者の国籍は18か国に及んでいます。→アルゼンチン、アルジェリア、イタリア、インド、イラン、スウェーデン、スペイン、ドイツ、中国、チュニジア、デンマーク、フランス、ブラジル、ベトナム、ベルギー、メキシコ、モロッコ、レバノン。
このように日本館には多くの外国人居住者がいます。これを支えている制度の1つが、居住者交換制度(Brassage)です。これによれば各館は自国の学生・研究者数を70%までとし、外国人の学生・研究者数を30%以上確保することが求められています。現在、17名の日本人学生・研究者が、brassé(e)として他館に居住しています。
設備・サービス
各室の設備:冷蔵庫、寝具一式、机、椅子、戸棚、インターネット
各階の設備:共同キッチン(電気コンロ付き調理台、電子レンジ、オーブン)
男女別トイレ・シャワー室
共用設備:大サロン、小サロン、乾燥機能付洗濯機4台、居住者談話室(PC、プリンター、アイロン設置)
居住者サービス:週1回の各室清掃、2週間に1回のシーツ交換。
*居住者の多くは、近所のスーパーで買い物をし、共同キッチンで調理しています。また、大学都市本館にはレストラン、カフェテラスがあります。スペイン館、韓国館、ドイツ館にもレストランが備わっており、これらは誰もが利用できます。
居住者委員会(Comité des résidents)
大学都市の各館は、居住者が学問・研究に専念し、かつ快適な日常生活を過ごせるよう、自治組織としての居住者委員会(コミテ)を設けています。コミテは、館長と協力しつつ、文化活動の実施、居住環境の改善、居住者の親睦などに積極的に取り組んでいます。
日本館の生活について、居住者から要求や苦情が出た場合、館長に要求や提案を行うこともあります。このようなコミテは、年度始めに候補者を募り、居住者の選挙により選出されます。
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